『半熟作家と“文学少女”な編集者』 感想
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2011/05/20
『半熟作家と“文学少女”な編集者』
ここ数年で一番はまっていたラノベが文学少女シリーズだったのですが、
それもこの巻で完結となりました。
あらすじは、調べればすぐ分かるので割愛。
編集者としての遠子先輩の姿を描いて終わらせるというのが、
作者が予定していたものだったんですね。
その意図は分かるようにも思いますし、
読んでても面白かったです。
また、遠子先輩が幸せそうに思い出を語っていますし、
その部分なんかはとても良かったですね。
ただ、やっぱり最後に心葉を直接出して欲しかったのかなと。
欲張りかもしれないけれど、そこだけがちょっと心残りでした。
シリーズ全体としては、非常に面白かったです。
年々楽しめないラノベも増えてきていますし、
ラノベという性格上若い頃に読んだ物の方が印象にも残りやすいでしょう。
そんな中で、もう終わってしまうんだと、
終わることが寂しく思えてしまう作品に出会えたってことは、
非常に幸せなことなんだと思います。
もともと野村美月さんのファンではなかったので、
読み始めも竹岡美穂さんの絵が好きだからという理由が大きかったのですが、
本当に読んで良かったですね。
野村美月さんの新作(
"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) (ファミ通文庫))も竹岡美穂さんとのコンビなので、
また文学少女みたいに楽しめるよう期待したいものです。
“文学少女”の追想画廊2
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