デルタ アメリゴヴェスプッチ katan レビュー

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デルタ アメリゴヴェスプッチ

デルタから「アメリゴヴェスプッチ」というペンが出ています。
軸の下部はレジンで出来ていて、上部は木製となっています。
金属+木というのはカランダッシュやハンドメイドで見かけますが、
樹脂+木というのは探してみると案外ないものでして。
写真だとそれ程でもないのですが、
実物を見たらその存在感に思わず目を奪われてしまったものです。


しかも、使われている木は、イタリア政府より正式に許可を得て、
帆船アメリゴ・ヴェスプッチの修繕作業で取り替えられた
甲板(ブラジル産の非常に硬度な天然木カンゲラナ)を使用しています。
長年の航海に耐え抜いた甲板なんて、
まさに男のロマンって感じがして良いですね。
こういう謂れのある物は非常に好きです。

ただ、私はデルタの「青の洞窟」を持っているわけでして。
レジン部分が共にデルタの濃い青系ということで、
どうしても被ってしまう面もありますし、
他の人より得られる満足感は減ってしまうのではないかと危惧してしまい、
結局購入を断念しました。


本来ならそれで話は終わりなのですが、
先日またお店で見る機会がありました。
以前見たときは木をよく見ていなかったのですが、
見てておやっ?って思いました。

杢目が神の木パロサントに似ているんですね。
カンゲラナという木は今まで聞いたことがなかったのですが、
リグナムバイタやパロサントと近い種類なのではないでしょうか。
これらの木も船に使われるような話も聞いたことがありますし、
それがカンゲラナだったのかなとも思うわけでして。
同一の木でなくても同じような種類にあるなら、性質も似てきます。
パロサントもリグナムバイタも、共に緑色に変化します。
パロサントは特に面白く、一見すると普通の木の色なのですが、
少し日に当てると杢目に従って緑色になり、
コントラストを楽しめるのです。
写真で見た「アメリゴヴェスプッチ」は普通の木の色なのですが、
先日お店で見たカンゲラナは杢目に従って若干緑色になっていました。
それで同じような種類なんじゃないかと思ったわけです。

問題は、木がどういう状態になっているのかということでしょうか。
私の持っているパロサントやリグナムバイタはハンドメイドなので、
木に変なコーティングは施されていません。
だから、経年変化もしますし、短時間での緑色への変化も味わえます。
しかし、ブランド製のやつは結構コーティングされているんですよね。
コーティングによって耐久性は上がるのでしょうが、
木軸特有の良さはなくなり、
経年変化も味わえなくなるというマイナス点もあります。
私は購入しないと決めたので実物を触らないで帰ってきましたが、
その点がどうなっているのかはちょっと気になりますね。

まぁ、何れにしろ、
木とダークブルーのレジンの組み合わせでも存在感があるのに、
その木が緑混じりになるとすると、これは更に面白くなってきますよね。
「アメリゴヴェスプッチ」、中々侮れません。

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